2015年6月24日水曜日

万朶 塔 潦  美しき日本語

  町内会報に句会の句を4半期ごとに掲載してくれる。担当の広報部長が50代の人に変わった。私が14人の原稿をまとめてメールすると、ふりがなを振って下さいと来た。大賛成と難しい字にルビを付けて、再送した。ただ、句会で読み方を書くと、句会へ参加している仲間に対して失礼に当たるそうだ。

 夫旅の一人の時間夜の短か 和子
俳句を初めて、最初に驚いたのは、この「夫」を「つま」と読むこと。国語辞典で【つま】(夫/妻)と書いてあるものもある。万葉の昔から「つま」とも読んでいたそうだ。

 俳句は基本的には、カタカナは使わないので漢字で書く。薔薇、翡翠(かわせみ)、曼珠沙華など、書けない字は調べて書く。俳句を初めて6年目なので結構覚えたが、先日は、前5字で「手捏ねに」が出てきた。捏ねる(こねる)なので「てごねに」かと思ったが、一字足りない。調べると「てづくねに」とも読めることが分かった。

雲雀(ひばり)心太(ところてん)更衣(ころもがえ)この辺は分かる。
鬼灯(ほおずき) 蚯蚓(みみず)は読めない。
下記は、読み方、意味さえ知らなかったが、風流な言葉だ。
・万朶(ばんだ)「朶」は垂れ下がった枝の意で、多くの花の枝
・塔(とう)石段のこと
・潦(にわたずみ)雨が降って地上にたまり流れる水

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