H22～H26 ５年間の特選句（月順）

H24年1月　双六や行きつ戻りつ吾が人生　　
H24年1月　初夢や句会でなんと特選に　　　
H24年1月　霜柱踏んでごらんと誘はるる　　
H26年2月　湖底より公魚の息感じ釣る
H26年2月　図書館の暖房やよし老いの日々
H23年3月　蜆汁一粒づつに母の味　　　　　
H24年3月　両岸の桜従へ舟往けり　　　　　
H24年3月　醍醐寺をまるまる抱へ山笑ふ　　
H26年3月　啓蟄や旅立つ君の幸祈る
H23年4月　若きらが耕してをり休耕田　　　
H24年4月　舟先のかもめ導く花見かな　　　
H23年5月　稜線を一筆で描く夏霞　　　　　
H24年5月　蜘蛛の子ら八方に散り一人立ち　
H23年6月　筍の一ト日三尺天空へ　　　　　
H24年6月　風に乗り蜘蛛するすると向ふ岸　
H24年6月　夕立の過ぎし樹間に富士浮び　　
H24年6月　青空に入道雲の競ひけり　　　　
H25年6月　田を植ゑし足跡深き棚田かな　　
H25年6月　メロン模様網目のどこに刃を当てむ　
H26年6月　五月闇円空仏のほほゑめる
H26年7月　剣先の汗ににじむも面一本　
H24年8月　サングラス何でも出来る気になりし
H25年8月　雲の峰風神雷神のぞきけり　　　
H23年9月　獺祭忌謝しつ楽しむ五七五　　　　
H23年9月　空蝉を胸に飾りて親子笑む　　　　
H24年9月　生きざまを粋な一句に生身魂　　
H26年9月　椋鳥の渡る相談ギャーギャーと　
H26年9月　颱風の爪痕片すボランテア　
H25年10月　藁ぼつち崩れもせずに立つてをり　
H25年10月　境内の紅葉黄葉を踏みにけり　
H24年11月　山門を守(も)る大楠の茂りかな　
H25年11月　木の葉髪祖父の碁敵また逝けり　
H26年11月　訪ねたる校庭久し帰り花　
H23年12月　石塊となりし羅漢や山眠る　　　
H23年12月　生きものを丸ごと抱へ山眠る　　
H24年12月　落鮎や刺身田楽焼きフライ　　　
H26年12月　着膨れて偉くなりたる気分かな