2015年2月9日月曜日

H22~H26 5年間の特選句(年別)

俳句を始めたH22年(2010年)1月~H26年までの5年間の句会での、「特選」句をまとめた。
句の前の数字は、作った月で、季語の月でもある。
◆H22
特選なし
◆H23
 3月蜆汁一粒づつに母の味     
 4 若きらが耕してをり休耕田   
 5 稜線を一筆で描く夏霞 *    
 6 筍の一ト日三尺天空へ     
 9 獺祭忌謝しつ楽しむ五七五    
 9 空蝉を胸に飾りて親子笑む    
12 石塊となりし羅漢や山眠る *   
12 生きものを丸ごと抱へ山眠る  
◆H24
 1月双六や行きつ戻りつ吾が人生  
 1  初夢や句会でなんと特選に   
 1  霜柱踏んでごらんと誘はるる  
 3  両岸の桜従へ舟往けり     
 3  醍醐寺をまるまる抱へ山笑ふ *  
 4  舟先のかもめ導く花見かな   
 5  蜘蛛の子ら八方に散り一人立ち 
 6  風に乗り蜘蛛するすると向ふ岸 
 6  夕立の過ぎし樹間に富士浮び  
 6  青空に入道雲の競ひけり    
 8  サングラス何でも出来る気になりし
 9  生きざまを粋な一句に生身魂  
11  山門を守(も)る大楠の茂りかな 
12  落鮎や刺身田楽焼きフライ   

6月に「さいたま文芸H23」へ応募し「優秀賞」を受賞。上記の*付きの句を使った
・醍醐寺をまるまる抱え山笑う *
・山寺の磴に点々落椿
・稜線を一筆で描く夏霞 *
・剣岳入道雲と競いけり
・石塊となりし羅漢や山眠る *


◆H25
 6月田を植ゑし足跡深き棚田かな  
 6  ロン模様網目のどこに刃を当てむ 
 8  雲の峰風神雷神のぞきけり   
10   藁ぼつち崩れもせずに立つてをり 
10  境内の紅葉黄葉を踏みにけり 
11  木の葉髪祖父の碁敵また逝けり
◆H26 
 2月湖底より公魚の息感じ釣る
 2  図書館の暖房やよし老いの日々
 3  啓蟄や旅立つ君の幸祈る
 6  五月闇円空仏のほほゑめる
 7  剣先の汗ににじむも面一本 
 9  椋鳥の渡る相談ギャーギャーと 
 9  颱風の爪痕片すボランテア 
11  訪ねたる校庭久し帰り花 
12  着膨れて偉くなりたる気分かな

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