2019年6月7日金曜日

絵本の読み方 福ちゃん語録 

◆絵本の読み方心得    福ちゃん語録
最初に
内容をどうやって聞き手に音の言葉として伝えるか、
「ねえ、聞いて、聞いて、聞いて!」という気持ちが絶対ベースにならないと話にならない。「どう読むか」をあまり技術的にとらえずに、読むんじゃなくて話したい。
そんな角度で言うと、「間」、これもすごく大切ですが、山本安英さんによれば、「間」はそこにあると云っている。

1.表紙のタイトルも大事に表現しよう
主語と述語からなるタイトルを読むとき、述語の音が下がりやすいが、下げない方が良い場合が多い。

2.主語と述語は同じ高さで
自然のイントネーションでは、主語より述語の方が音程は低くなります。文節読みでは同じ高さになりますが、述語の方が音程が上がることは稀です。

3.文章の文意表現の決め手は「音の高低」・・・
 a.一番短いのが単語単位の「アクセント」
    例.桜の花はもう散った。
 b.次が、際立たせるように読む(プロミネンス)
    例.これは赤い花。
 c.フレーズ(文節)センテンスになると「イントネーション」
    例. 緊急の措置をとる必要がある。

4.文章の喜怒哀楽の感情の表現は「息の声」
 例:1.「僕はあんまり大事にされない。」
     アレクサンダは悲しそうに云った。
    2.でも、友達が見つかって嬉しかった。

5.接続詞は続けて読まずに間を取る。
 接続詞と、次にくる文または言葉とは、別のものだから、
間を取るというより、改めて出直すという意識の方が良い。

6.フレーズ、センテンス、段落等の意味の塊が終わる時の「…ました。」
「ま、し、た。」と順次音程を下げて行くことと、特に大事なのは最後の「た。」。これが「タァ」にならないように「ァ」を無声化することです。その際「間」は特に意識する必要はない。

7.オノマトペに限らず言葉には必ずリズムが必要です。
読む際に、どこのどの言葉がリズムを作るのに良いかを考えて読むと、聞き手に楽しく音の言葉が伝わりやすくなります。

8.「ん」は意識的に小声、無声化
忍者、患者、賛成、反対などは、「ん」強く聞こえ、前の音が聞きとり辛いことが多い
以上 

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